健康に良い運動は、ウォーキングに早歩きを混ぜること
健康寿命を延ばすため、「1日1万歩、歩いていこう」と言われますが、ただ歩くだけでは期待するほどの健康効果は得られない。
こう指摘されているのが信州大学大学院 医学系研究科教授の能勢博さんという方。
その能勢教授が提唱されているのが「インターバル速歩」というものです。
インターバル速歩とは、ややきついと感じる程度の「早歩き」と通常の速度の「ゆっくり歩き」を3分間ずつ交互に繰り返す健康法。
ややきついとは、中強度の運動。
東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室長の青柳幸利さんが提唱されている「中強度の運動」とは、「なんとか会話ができる程度の運動」とのこと。
早歩きや階段上り、スクワットなどの筋トレでも有効だそうで、年齢や体力に応じて適度な負荷の運動を選んでください。
せっかく歩かれるのであれば、ぜひ「筋肉への適度な刺激」を意識して、テンポよく歩きましょう。
確かにウォーキングは血圧も少なからず下がり、血液も多少はサラサラになります。
ただ、それだけだと年齢とともに減っていく筋肉量の維持ができません。
早歩きをする間は、普段よりも強い負荷が筋肉にかかり、その刺激で筋肉が大きくなり、筋力が向上します。
また、心肺機能をはじめとした循環器系の機能向上に加え、筋肉が動くために必要な糖質の代謝機能も改善され、血糖値も下がるとのことです。
筋肉の量が減れば、体温が低下しやすく、病気を引き起こしやすくなりますから、運動により体に適度な刺激を与え、骨密度や筋肉量の低下を防いでいきましょう。
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