納豆を1日1パック食べると、死亡率が10%下がる研究結果
私たちの歪みなおし整体は予防医学の領域にあたる運動療法ですから、患者さまの普段の生活習慣にも関心を持ちます。今日は国立がん研究センターの調査結果をご紹介します。
納豆や味噌などの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人と比べて10%死亡率が下がる。
という調査結果が国立がん研究センターの研究チームから発表されました。
大豆は体に良い、というイメージが数字でも裏付けされましたね。
研究チームは、日本の成人男女約9万人を対象に1995年以降の平均15年間もの間、追跡調査されてきました。
食事内容をヒアリングされ、大豆食品や発酵性大豆食品を食べた量から、5つのグループに分類。
ほかの食品による影響や、降圧薬を使用しているかなどの影響を取り除いて分析されたそうです。大変な作業だと思います。。
その結果、発酵性大豆食品を最も多くとるグループ(1日におよそ50グラム)は、最も少ないグループと比べて男女ともに約10%死亡率が低かったとのこと。
この50グラムとは、スーパーなどで売られている納豆の1パック程度の量にあたります。
食品別に見ると、女性では納豆や味噌を多くとられると、死亡リスクが下がる傾向が顕著だったそうです。
納豆を多く食べると、男女とも脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器の病気による死亡率が低下していたとの事で、
沢田典絵・国立がん研究センター分析疫学研究室長は「発酵性大豆食品は、ミネラルやイソフラボンなど様々な成分が失われにくいため、体に良い影響をもたらしているのではないか」と分析されています。
この研究結果はイギリスの医学誌である「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」にも報告されたそうです。
現在、日本人の死因は、がん、心疾患、脳卒中(脳血管疾患)の順になっています。
厚生労働省の「平成29年患者調査」によると、脳血管疾患の継続的な治療を受けていると推測される患者さんの人数は111万5,000人、高血圧関連をのぞいた心疾患の方は173万2,000人と相当数いらっしゃいます。
脳卒中や心筋梗塞は、死にも至る恐ろしい病気ですが、これらはともに動脈硬化系疾患であり、生活習慣病ともいえるものです。
近年、診断法や治療法は格段に進歩しており、予防医学も進んでいます。生活習慣を見直し、早い段階で治療を始めれば、進行を遅らせ、重い症状に陥ることを防ぐことが可能です。
食生活に自信のない方は、1日1パックの納豆から始められてはいかがでしょうか。
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